マリア十五玄義図

こんにちは。
いつもお読みいただきまして
ありがとうございます
今日は 京大博物館で公開されてます
マリア十五玄義図の探求
を、観に行ってきました。
確認されているものは 現存で2点しかない
「マリア十五玄義図(げんぎず)」
江戸時代の 厳しい禁教時代、
隠れキリシタンの聖母信仰を伝える絵図で
キリシタン大名である高山右近の領地だった
大阪府茨木市の民家の屋根裏から
それぞれが発見され(1920と1930)
京都大学と茨木市によって修復と調査がなされ
今回2点が同時展示となりました。
この2点は 科学的分析が行われ
絵の具の重ね塗り 遠近法など随所にみられる特徴から
西洋の技法であるが
下絵は筆と墨でのびやかに描かれていることにより
日本人の描写であり
顔料は日本のものとヨーロッパのものを使用したようです。
2点の構図は類似し
幼子イエスを抱く聖母マリアを描く聖母子像を中心に
イエスとマリアの生涯をたどる15コマの絵と
日本にキリスト教を伝えたザビエルなどの聖人像。
15コマの絵は
左下の受胎告知から時計回りにはじまる
「喜び」「苦しみ」「栄光」の玄義。
江戸時代の厳しい弾圧をかいくぐって
絵図を前に 隠れキリシタンがひっそりと
ロザリオの祈りを捧げていたのでしょう。
2点の比較には こちらの方がとてもわかりやすいです。
原田家本マリア十五玄義図の探求
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