見せぬ心理の怖さ

先日も書かせて頂いた
ルルドの奇蹟の聖ベルナデッタの人生を描いた
『聖処女』
これは 魂が洗われるような
ホントに清らかな映画でした。
おなじルルドの泉が主題の映画で
『ルルドの泉で』 と、いうのがあります。
こちらも 先日書かせて頂いてますが、
この映画は「サスペンス仕立て」という感じです。
首から下がマヒした女性が
ルルドの泉の巡礼ツアー中に  
マヒがなくなってしまうのですが
一緒に来ているツアーのひとたちや
関係者の方たちの
奇蹟に対する反応が 怖いんですよね。。。
巡礼に来られてる方たちは
自分に奇蹟が起こり 病が治るよう必死に祈っているのに、
たいした信仰も持ってないような この女性に
なぜ 奇蹟が起こるのか。。。
表には出さない 
嫉妬や怒り、絶望、ねたみなど
様々なものが心の奥に生まれます。
なぜ 彼女が選ばれたのか?
なぜ わたしではないのか?
神は、 マリア様は 一体どういうおつもりか?
そのたくさんの
心の叫びが聞こえてきそうな物語の後半は
大変怖いものがあります。
「サスペンス仕立て」といっても
誰かが殺されたり 何か事件が起こったりということはありません。
物語は 記録映画のように
淡々と描かれるのですが、
淡々としているために その見せぬ心理の怖さがあり、
ラストも意味深な終わり方をします。
それぞれが この先を想像してみてね、という感じに。。。
人間の嫉妬心は もっとも高いハードルだと言われます。
嫉妬をしないひとはいないでしょうし、
大なり小なり 嫉妬はみんな経験してる感情ですよね。
誰かが、 自分が凄く望んでいるものを先に手に入れ
輝いて飛翔してゆく、
そのとき 自分は心から祝福できるか
それとも 穏やかでない心があるのか
それを問われるような映画です。
ルルドの泉で

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