グアダルーペの聖母

ローマカトリック教会公認の
世界3大奇跡と言われるものがあります。
聖母マリア様が複数回ご出現なさったもので
そこは現在 世界的な大聖地となっています。
ルルドの奇跡 (フランス ルルド) 1858年 2月11日
ファティマの奇跡 (ポルトガル ファティマ) 1917年 5月13日
グアダルーペの奇跡 (メキシコ グアダルーペ) 1531年 12月9日
ルルドやファティマの奇跡については
わたしも何度か書かせていただいてますが、
メキシコ グアダルーペについては
そう言えばまだ一回も書いていませんでした。
日本人にとっても 比較的知られていないものですね。
1531年 12月 9日 の早朝。
メキシコシティ北部のテペヤックの丘で
キリスト教に改宗したばかりの
先住民の男 ファン・ディエゴの目の前に
褐色の肌の聖母マリア様がご出現されました。
聖母様はファン・ディエゴに
「丘のうえに聖母マリアの為の礼拝堂を建てるように
司教に伝えてほしい」 と言われました。
ファン・ディエゴは 言われた通り司教に伝えました。
しかし、司教は聖母様のご出現を全く信じませんでした。
ファン・ディエゴは聖母様のもとへ戻り
誰かほかの使者をたてるようお願いしました。
しかし聖母様は この使命を担っているのはファン・ディエゴであり
ほかの者ではないことを言われましたので
彼は翌日もう一度司教のところへ向かいました。
彼の話を信じない司教は 
現れた女性が聖母マリアである証拠を持ってこいと
ファン・ディエゴに言いました。
彼が聖母様にそのことを伝えると
聖母様は 明日にはそのしるしを用意しましょうと言われました。
ディエゴが家に帰ると、
一緒に暮らしている叔父が病気で瀕死の状態でしたので
いよいよ叔父ともお別れかと考えたディエゴは、
叔父の臨終に備えて司祭を呼びに行くことにしたのでした。
彼はテペヤックの丘の反対側の道を通りましたが
聖母様は彼の行く手に待っていて、
「あなたの叔父さんなら大丈夫です。丘に戻りなさい。
そこに咲いている花を摘んで
司教に見せなさい」と言われました。
こんな12月の寒い時期に花なんて咲いているばずがないと、
内心そう疑いながらも ディエゴは言われた通り丘を訪れました。
するとそこには、聖母様の言う通りに
さまざまの種類の美しい花が満開になっていました。
ディエゴは薔薇を摘んで
自分のティルマ(サボテンの茎の繊維で作られたマントのようなもの)に包み、
司教に見せに行きました。
ディエゴが司教の前でティルマを開くと
薔薇がこぼれ落ち ティルマには聖母像が現れました。
司教はファン・ディエゴの話をようやく信じ
その後 テベヤックの丘には教会が建てられました。
これが グアダルーペの奇跡です。
聖母マリア像が現れたティルマは
現在も礼拝堂の奥に掲げてあるそうです。
このティルマについては、
その神秘性が色々と取りざたされています。
普通なら20年くらいでぼろぼろになるばずのティルマが
400年以上経っても健在だとか、
荒い布なのに絵の具が裏に染みだしてないとか、
顔料は化学分析によっても何であるかが特定できないとか、
その聖母の瞳の中に
ディエゴや司教らが映っているといったものです。
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こちらが「奇跡の布」といわれる
聖母像があらわれたディエゴのティルマです。
グアダルーペの聖母像は
月の中央に立ち合掌されています。
聖母様がまとっているマントには
たくさんの星がちりばめられ
その星は、司教がディエゴのティルマのマリア像をみた日の
明け方に見えた、46の星が散りばめられているということです。
また、聖母様が締めているベルトは
聖母様の妊娠をあらわしているそうです。
ベルトはお腹の上の方で締められています。
 
垂れ下がっているベルトの二つの端は、
ナワトル世界での一つの時代の周期の終わりと
新しい時代の始まりを表します。
そして、それはイエス・キリストとともに始まる
新しい時代を象徴しているとのことです。  
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